公演は終了いたしました。
ご来場いただきまして誠にありがとうございました。

 
 
オールド・ロッテン・ピロティーズ Act.2


2006年10月27日(金)〜29日(日)
東京都渋谷区代々木2-12-3

脚本・演出:小田井孝夫
出演:藤本征史郎/奥村香里/真下かおる
   新倉壮一郎/三土幸敏(以上、くねくねし)
   立見香/志甫真弓子/今奈良孝行(EHH∃)

 

「オールド・ロッテン・ピロティーズ」第2回公演に寄せて

オールド・ロッテン・ピロティーズは、私が脚本を書いて演出をする個人プロデュース劇団である。個人プロデュース劇団というと、メインとなる活動(私の場合くねくねし)の合間に軽く興行をうつような息抜き的ニュアンスを与えるかもしれないが、そんなことはない。

オールド・ロッテン・ピロティーズを訳すと「古い・壊れそうな・柱」となる。音楽家ロバート・ワイアットの1985年の作品に「オールド・ロッテン・ハット」というのがあって、内容は記憶にないが、タイトルは素敵で記憶にあった。劇団名の元ネタはこれである。ところが先日CD屋でこの作品の再発モノを目にしたところ、タイトル表記のテの文字がトに変って「オールド・ロットン・ハット」となっていた。テでいいじゃないか。忠実な発音表記を心がけての変更と思われるが、余計な世話である。いくらテが発音表記として誤りであろうと、俺はこれからもテのままでいくぜ、と心に誓ったオールド・ロッテン・ピロティーズである。

「ピロティーズ」のピロティを柱とするのは実は誤りで、正確には「まわりに壁がなく柱のみで支持させた吹きさらし空間」のことを指す。私の写真の背後にうつるピロティはその嚆矢とされるもので、1931年、建築家ル・コルビュジェの手になるサヴォワ邸である。劇団名のもうひとつの元ネタはこれである。この細い柱が壊れたら大変だぞと思わず思うが、キワどさとは正反対のどこか余裕あふれる風情に、私の作品もこうありたいものだと思い転ずるようになり、しかし私がやるのは建築ではなく劇作であったと気づき思い悩んだのち、それでもなおこうありたいと思い勇んだはての「オールド・ロッテン・ピロティーズ」である。

しかし長いので今では「O.R.P(オー・アール・ピー)」と略して呼んでいる。

2006年7月 雷雨のち晴
小田井孝夫
お問い合わせ:info@kunekuneshi.com